人生と向き合うシリーズ 第2回 「自分の本当の幸せとは」
こんにちは。カウンセラーのアンシーです。
「いい人生」を求めていく中で、私たちは、「幸せとは、こういうもの」と、社会から提示されている価値観に、
影響を受け過ぎていることはないでしょうか。
私たち一人ひとりが持つ価値観や感じ方は本当に多様です。
もしかすると、他の人が目指す目標やライフスタイルが、
自分にとっても同じように幸せだと感じられるとは限らないかもしれません。
ハーバード大学教授,ロバート・ウォールディンガーらの著書, 『グッドライフ(2023)』では、
通勤電車の中で見知らぬ人に話しかける実験が紹介されています。
この実験では、多くの人が「知らない人に話しかければ不快な経験になるだろう」と考え、
黙って過ごす方が快適だと予想していました。
しかし、実際に隣の人に話しかけてもらって感想を尋ねたところ、
ほとんどの人が予想とは異なり、「幸せな気分になった」という結果が得られていました。
私たちは、自分が思っているよりも、
「自分の感情を正確に予測することが難しい」ということが示されたのです。
こうして考えていくと・・・
私たちは、「自分はどんなときに幸せを感じるのか」について、
しっかりと見つめ直して、自分で確かめることが、想像以上に必要なのかもしれません。
柔らかな気持ちで自分への理解を深めていって、
「自分が、本当に求めているものは何か」に気づいていくこと。
そのような取り組みが、いい人生へとつながる一歩になるかもしれません。